顔認証で遺伝子性疾患を診断するアプリに驚きと問題点 [IT・通信]

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機械学習アルゴリズムなどを活用して、先天性の神経発達障害を持つかどうかを顔写真で特定するアプリが話題になっています。

2019年1月7日「Medicine」誌に掲載された論文でこのスマートフォンアプリ、 “Face2Gene”の現状と問題点についての研究発表が物議になっています。

先天性の神経疾患では特徴が顔に出やすいので、画像認識で推定するという理屈です。

神経疾患のすべての特徴を医師が把握するのは難しいので、このような技術で簡易的に診断できるのは役立つかもしれません。

医師はこの技術にのみ頼ることはありませんが、セカンドオピニオンとして活用することを想定しています。

顔の違いを認識するということについては、名医でなくても、医師が病気を診断する情報の一部として日ごろから実践しています。

顔、皮膚、放射線画像、病理検査など、画像のパターン認識の蓄積が診断の一助となりうるものは、機械学習が適しているので実用化も進展しています。

ですから、このアプリが開発されることは納得できます。

大切なのは現段階ではアプリは診断補助に過ぎない事です。

早期診断が可能になったり診断する視点が増えるのは医療従事者にも患者にとってはある程度のメリットがあるでしょう。

ただし、推定なのであって顔だけでの情報だけでは誤診につながりやすい危険もあります。

情報統合できる熟練者が成長しなければ、このような機械学習アプリはバイアスを増幅し誤診を増やす恐れすらあります。

このアプリは専門家のみが使うことで危険性を排除できているとは思いますし、一般人に普及することはあってはならないと感じます。

データが一般化しようものなら顔だけの深刻な差別となる危険もあるたけさまざまな問題があるでしょう。

いずれにしても、顔認証だけで遺伝情報を認識できるのであれば、監視カメラに映っただけでその人の血縁関係・遺伝的性格がデータベースから直ぐに特定される時代が目前なのかもしれません。




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