宮崎駿「風立ちぬ」喫煙シーンの意味ネタバレ公開 [映画]

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タバコ学会の苦言はちょっとズレていますね。

宮崎駿監督の独特の手法で、堀越二郎氏の人間性をを巧みに表現していると思います。

主人公は仕事に情熱家で妥協を許さない反面、他に関しては「鈍い男」として周囲の見えない人です。

心優しく誠実だけど、夢に突き進むすぎて、柔軟性や周囲が見えない欠点を宮崎駿監督が分析して表現したかったと思います。

だから、禁煙学会が一方的に非難するのは無神経だと思います。

二郎の鈍さを映像で伝えるためにはインパクトあるシーンが必要です。

、妻の菜穂子が「そばにいてほしい」という願望を聞いて看病する優しさとは反対に、

結核に悪いタバコを吸うという行為をする。

優しさと鈍い男を象徴する名シーンだと感じました。

最初はためらって隣の部屋でタバコを吸いに行こうする二郎の優しさと、

菜穂子が二郎を引き止めてタバコを吸わせてあげて良い仕事してほしいと願う愛情です。

二郎の鈍さと愛情のキャッチボールを巧みに描いているのでしょう。

もっと違う角度から深く考察すると・・・

宮崎駿監督自身が主人公の鈍感さに自分をダブらせているとも思えます。

二郎も監督も仕事に没頭する人生に喜びを感じています。

そのため、人間関係の支障が出るもの結果論になって、周りに厳しい指導や要求をしてしまう欠点があります。

監督の力作の裏には友人や一部のスタッフと疎遠になっているようです。

監督が仕事に没頭するあまり、家族に多大な迷惑と家族サービスしないダメな父親に対する懺悔な気持ちを表現していると思います。

また、「耳をすませば」の近藤喜文監督を40代半ばで亡くなったのを監督自身の責任だと考えているようです。

よって、宮崎駿監督は二郎が病室で喫煙するのを認めてはいないはずです。

と同時に自分自身の生き方を全面的に肯定してもいないのでしょう。

飛行機製作に人生をささげていたのに、人命を落とす戦闘機の開発に没頭する二郎を監督は認めていないとも読み取れます。

監督の今までの輝かしい映画作品の背景には、犠牲にしてきた人への反省を「風立ちぬ」で表現していると思います。

一つだけいえるのは、懸命に生きていること!生命力の素晴らしさを表現していると思います。




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