円安がインバウンド需要の拡大を狙えるという点で、外国人にとってお買い得なのは間違いありません。

食事、宿泊、エンタメ、ショッピングなど、現地と比較して割安感で満足できるものが得られて、インバウンド活性化を後押ししてくれている。

しかし、外国人が円安だとを感じて、「日本へ行きたい!」という人が急増するのかどうかは別問題です。

海外旅行の行き先を決めるのは、個人の目的と感受性によります。

「気候」「自然」「文化」「食事」など、様々な目的の中で何を体験したいかで決めるのであって、為替レートだけでは旅行先を決める人はそれほど多くないでしょう。

実際、私も海外旅行の目的地を決める際「いま、どこの通貨がいちばん安いんだろう?あ!ナイラが安いね。よしっ、ナイジェリアへ行こう!!」とは絶対になりません。

逆に、行き先を決めたら通貨が高かろうが安かろうが行きます。

とはいえ、日本人は、この円安に乗じて稼ごうとするような賢明です。