優秀な人材を見つけるために、NECは10月から研究職を対象に、新卒年収が1000万円を超える可能性がある給与を支給すると発表した。

技術・研究系の職場に衝撃を与えている。

 大学時代の論文が高い評価を得た新卒者を対象にしていて、これまでの年功序列とは全く異なる破格の厚待遇となる。

年功序列が主流である日本企業の中では、異例の取り組みです。

年功序列型から、成果型に変わっていくのは自然な流れとも考えられます。

なぜなら、能力のある人材を生かす給与体系に変えていかないと、グローバル競争の中では勝てない状況になりつつあるからです。

どういう条件でどんな人材を得ようとするかは企業の自由ですし、1000万円でもそれ以上の見返りあると考える人材ならば当然のことでしょう。

もちろん、1000万円に値するのか、成功するかどうかはやってみないとわかりません。

期待の新人が破格の給料で採用されたけど、数年後にはあまり成果を上げれないで敗者に転落することもあります。

変な誤解を生む可能性を考慮すると、マスコミが話題性のネタを求めて拡大解釈と大きく報道するのは控えてほしいです。

新卒者の全員が1000万円の報酬を受け取るわけではありません。

大半の新卒社員は、驚くほどの初任給を貰っているわけではありません。

高い待遇で迎えるからには、それなりの実力が要求されるでしょうし、専門性を兼ね備えた人材にだけ与えられる特権です。

企業として、投資する価値がある人材に投資をしているだけです。

 給料を払う経営者側からすると零細企業であればあるほど年功序列の給料ほど費用対効果の得られない経費はないです。

若くても先見の明をもって意見交換したり失敗しながらも取り組む努力をしている社員に多くの年収を与えたくなるでしょう。

経営者といえども一人で出来ることは限界があるし、手助けを得たいのも分かります。

本来であれば年齢に関係なく、たとえ高齢であっても研究熱心で探求心をもち努力している人にはそれ相応の評価と賞与を与えてほしいのです。

しかし、現実はそう簡単な話ではないです。