サンリオが「和気あいあいの社風を継続するのを辞めて、成果や業績を重視する方針の風土に経営改革を推し進める方向転換を決断したそうです。

今回は決算と同時に中期計画も発表した。

2024年3月期に売上高530億円、営業利益30億円を目指すものだが、数値面ではないサプライズがあった。

辻社長がこれまでの社内風土を厳しく批判した。

「トップダウン待ちで、頑張っても報われない、失敗しても責任を問われない人事制度。実行力を欠けさせている大きな要因」という指摘です。

「これまでの非合理な組織運営で低下した士気を高める」「旧態依然のライセンスビジネスにとどまっていた」「悪いものは捨て、第二の創業をやり遂げる」。

「温かい企業」から「緩い企業」になっていたのでしょう。

ブランドとして素晴らしいものを持っているが、求心力たるトップの位置付けに苦しんできたのかもしれません。

サンリオは約10年前から物販をライセンス軸に切り替えました。

「優しくて素晴らしい方が多い」という認識です。

悪く言えば「成果主義」「チャレンジ」の風潮が薄く潰れない会社としてキャラクターライセンスビジネスに依存や便り過ぎているいうことでしょう。

コロナ禍にはさまざまな困難に直面しています。

その中で、商業施設を運営している企業はビジネスモデルの見直しや社内風土を改革する絶妙に良いタイミングになっていると感じます。

サンリオは日本オリジナルのキャラクタービジネス大手の一つです。

新たな方針を打ち出して踏み出せることに期待されています。